眼のこと
乱視ってなに?|眼鏡のよくある質問
こんにちは!目黒区学芸大の眼鏡サングラス専門店、ライブラの田中です。
いつもお客様からのご質問で頻繁にあるのが「乱視って2重に見えるんでしょ?」という質問です。
乱視は2重にダブって見える?
そして、よくお話しとして出てくるのが「自分は乱視なんで2重に見えるんだよね」という内容です。
その後、実際に視力測定をしてみると乱視はほとんどなく、遠視か近視で落ち着く場合があります。
視力測定を終えられたお客様は不思議そうにしておられるのですが、実際にケースはかなり多く存在します。
はたして乱視というのはどういう状態のことを言うのでしょうか?
乱視の構造
まず、乱視がほかの近視や遠視と何が違うのかを知る必要があると思います。
以下に私が普段愛用しているテキストから乱視とは何かを説明する件がありますのでこちらを参考に読み解きたいと思います。
「同心性光線束が屈折語に乱視光線束になるような眼」
何を言ってるかよくわからないですよね。はい私もさっぱりでした。
その下の一文を読んでみましょう。
「正視・近視・遠視のいずれもが外界の一点から眼に入射してくる光線束は、目から入ってから再び一点に像を結びました。」
この文で重要なのは「正視・近視・遠視は眼の中に入った光が必ずどこかで一点に集まる」という部分です。
それをわかりやすく説明したのが以下の図です。
★通常の屈折異常
★乱視の屈折異常
★乱視の特徴
これを見ると、正視・近視・遠視の場合、眼に入った光が必ず1点に結束しているのが、乱視の場合は縦から入った光と横から入った光が別々に結束しています。
そうなんです。これが乱視の乱視たる所以で、このことが「乱視は2重に見える」という誤解を招いてる要因です。(間違っているという意味ではありません)
乱視の方の主な症状
前述したように、乱視がんの方は二重にダブって見えるのは間違いないのですがもう少し正確にいうと
”どこに焦点を合わせても完全に合わせきれないダブり”
ということになると思います。
通常の近視や遠視では、条件さえ整えば必ず一点に焦点が合う場所があるのでキレイにダブらずに見えるところが出てくるのですが、乱視の方はどこを見ても焦点を合わせきれないキレイに見えないダブりというのが残ってしまうのです。
そしてこの見え方の特徴により以下のような症状が起こることがあります。
・疲れる
・頭痛がする
・イライラする
・眩しく感じる
・細かい字が見ずらい
このような症状が必ず乱視の要因としてつながっているとは限らないのですが、このなかのいくつかの症状を訴えておられる場合は検査測定前に少し乱視の可能性を疑いながら行うことが多いです。
また、乱視度数が強く、未矯正の状態が長いとうまく視力が出ない状態になることもありますので注意が必要です。
乱視はメガネで矯正できます
乱視にはいろんな種類があるのですが、たいていの場合はメガネで矯正できます。
ただし、度数によっては乱視の眼鏡に慣れづらかったり気持ち悪くなる場合もありますので、その方の症状とメガネの使用頻度や度数に応じて調整していくのが私たちの仕事だったりします。
特に最近ではパソコン作業やスマホ使用によって眼が疲れやすくなっているという現状もあり、その中で乱視の眼がかなり悪い影響を及ぼしていることもありますので、先ほどのような症状がありましたら一度目の検査を受けられることをお勧めいたします。
乱視は二重にダブるのか?
では結果的に二重にダブるのが乱視なのか?という問いなんですが、もちろんその症状もありますがどちらかというと、”疲れる”や”頭痛がする”という症状の方が圧倒的に多い印象を受けます。
いかがでしたでしょうか?
この解説で乱視への誤解と疑問が少しでも解消できましたらうれしい限りです。
また、この解説だと物足りない、もっといろいろ知りたいという方は当店までご遠慮なくお問い合わせくださいませ。
ぜひお問い合わせをお待ちいたしております。