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【遠近両用 初めての方へ】仕組み・見え方・慣れない不安を解消!
遠近両用レンズって何?初めてでも快適に使うための完全ガイド
こんにちは。今日は、40代以降の方が「そろそろかな?」と考え始める遠近両用レンズについて、詳しくお話しさせてくださいね。
「慣れるのが大変そう」「目が回るって聞くけど大丈夫?」といった不安をお持ちの方も多いかもしれません。しかし、現在のレンズは進化しており、選び方と使い方さえ理解すれば、とても快適で便利な視界を提供してくれます。
落ち着いて、遠近両用レンズの仕組みと、あなたに合った選び方を一緒に見ていきましょう。
1. 🧐 なぜ遠近両用レンズが必要になるの?(老眼の仕組み)
まず、なぜ一つのメガネで遠くも近くも見たい、というニーズが生まれるのか、その根本的な原因をご説明します。
多くの方が40代半ば頃から感じ始める、手元の見えづらさは「老眼(ろうがん)」と呼ばれます。これは病気ではなく、誰もが経験する目の自然な変化です。
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目の機能: 目の中には、カメラのレンズのように厚みを変えてピントを合わせる**水晶体(すいしょうたい)**があります。
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老眼の原因: 年齢とともにこの水晶体の弾力性が失われ、硬くなることで、近くのものを見る際に必要な「厚みを変える力(調節力)」が徐々に弱まってしまうのです。
この調節力が不足すると、「スマートフォンを見るときに腕を伸ばさないとピントが合わない」といった現象が起こります。これを解決するために、近くを見るための度数をメガネで補助する必要が出てきます。
2. 💡 遠近両用レンズのすごい仕組みと「見え方」
遠近両用レンズの最大のメリットは、「一つのレンズで、遠くから近くまで切れ目なく見える」ことです。
① 遠近両用レンズの構造
遠近両用レンズの表面は、度数が連続的に変化する特殊な設計になっています。
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上部(遠用部): 遠くを見るための度数(運転、景色など)。
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中間部(累進帯): 遠くから近くへ度数が徐々に変化する部分(パソコン、料理、車のダッシュボードなど)。
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下部(近用部): 近くを見るための度数(読書、スマホ、裁縫など)。
このように、レンズの縦方向(上から下)へ視線を移動させるだけで、すべての距離にピントを合わせられるよう設計されています。これを「累進多焦点レンズ」とも呼びます。
② 遠近両用レンズの「メリット」
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掛け替え不要: 遠く用と近く用でメガネを何度も掛け替える必要がありません。これが一番の快適さです。
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自然な視界: 境目のないスムーズな度数変化なので、見た目も普通のメガネと変わらず、遠くから近くへ自然にピントが移動します。
③ 遠近両用レンズの「デメリット」と注意点
遠近両用レンズの構造上、避けられない特徴として「ユレ・ユガミ」があります。
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視野の制限(ユガミ): 遠用と近用の度数を連続させるため、レンズの左右の端の部分(周辺部)には、設計上、どうしても**ユガミ(収差)**が生じます。
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ユレ(違和感): このユガミがある周辺部を通して見ると、地面や壁が波打って見えたり、揺れて見えたりする違和感があります。これが「慣れない」と感じる最大の要因です。
3. ✨ 初めてでも安心!遠近両用レンズに「慣れる」ためのコツ
このユレやユガミは、初めて遠近両用レンズを使う方が慣れるまでに時間がかかる主な理由です。しかし、以下のポイントを押さえれば、多くの方が2週間〜1ヶ月ほどで快適に使用できるようになります。
① 使い方を変える:「視線の使い方」が重要
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視線を動かす: 遠近両用は、目だけを動かすのではなく、顔ごと視線の先に向けながら、必要な距離に合わせて目線を上下に動かしてピントを合わせます。
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遠くを見る:レンズの上部を使う。
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近くを見る:顎を引き、目線を下げてレンズの下部を使う。
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階段の昇降: 階段を下りるときは、足元を見る際にレンズの下部(近用部)を見てしまい、距離感が狂って危ないことがあります。階段ではレンズの上部(遠用部)を通して足元を見るか、顎を引かずに顔全体を下げて見るように意識しましょう。
② レンズ選びを変える:「設計」と「フィッティング」が重要
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最新の設計を選ぶ: 近年、レンズメーカーは周辺のユガミを極限まで少なくした最新の「カスタムメイド設計」や「両面複合設計」のレンズを開発しています。これらは視野が広く、ユレも少ないため、初めての方でも非常に慣れやすいです。
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適切なフィッティング: 遠近両用レンズは、レンズの中心と目の位置をミリ単位で合わせることが極めて重要です。私たち眼鏡士が、あなたの顔のサイズや目の位置に合わせて、レンズとフレームを正確に調整する作業(フィッティング)が成功の鍵を握ります。
4. 📝 まとめと次のステップ
遠近両用レンズは、老眼という目の自然な変化に寄り添い、あなたの視界をサポートしてくれる素晴らしい道具です。
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メリット: 掛け替え不要で、遠くから近くまでスムーズに見えます。
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デメリット: レンズ周辺のユガミに慣れるまで時間がかかります。
「遠近両用」を検討する際は、ユガミが少なく視野が広い最新設計のレンズを選ぶことと、経験豊富な眼鏡士による正確なフィッティングを受けることが、成功への最短ルートです。
もし「最近手元が見えにくいな」と感じたら、まずは眼科を受診し、その後、眼鏡店でご自身のライフスタイルに合ったレンズの相談をされてはいかがでしょうか。いつでもお気軽にご相談くださいね。