BLOG
鏡を見るのが楽しくなる、究極の「似合うメガネ」方程式
こんにちは、目黒区は東横線沿い学芸大駅の眼鏡専門店、ライブラの田中です。
今日は眼鏡士の視点から、皆様の「似合う」を論理的に解き明かしてまいります。
「色々なメガネを試着してみたけれど、どれもしっくりこない」
「結局、いつもと同じような形を選んでしまう」
そんなお悩みを抱えている方は非常に多いものです。しかし、メガネ選びは決して「センス」という曖昧な言葉だけで決まるものではありません。そこには、顔の骨格やパーツの配置に基づいた**「黄金比」**という明確なルールが存在します。
本日は、一生モノのメガネに出会うための「似合わせの法則」を、4つのステップで詳しく解説いたします。👓✨
1.輪郭を補完する「対比」のルール。骨格タイプ別・最適フレーム
まず最初に意識していただきたいのは、**「顔の輪郭と逆の要素を取り入れる」**という基本原則です。これを守るだけで、お顔の印象を劇的に整えることができます。
-
丸顔の方(曲線的): 直線的なラインを持つ「スクエア(四角)」や、少し角のある「フォックス」タイプがおすすめです。顔の丸みを引き締め、シャープで知的な印象を与えてくれます。

- 面長・四角顔の方(直線的): 角のない「ラウンド(丸)」や、丸みを帯びた「ボストン」が理想的です。直線的な輪郭に柔らかさをプラスし、優しく親しみやすい表情を作ります。

-
逆三角形の方: 顎のラインがシャープなので、フレームの下部分に丸みがあるデザインや、重心が低めのタイプを選ぶと、お顔全体のバランスが非常に美しく整います。

「似合う」とは、欠点を隠すことではなく、顔のラインとフレームが互いを引き立て合う「調和」のことなのです。😊
2.瞳の位置が語る「知性」。PDバランスで決まるレンズの格
次に、非常に重要なのに見落とされがちなのが**「PD(瞳孔間距離)」**、つまり左右の黒目の中心間の距離です。
メガネの美しさは、レンズの真ん中あたりにどれだけ正確に黒目が位置しているかで決まります。
-
黒目が内側に寄りすぎている(離れ目気味に見える): フレームの横幅が広すぎるものを選んでしまうと、寄り目に見えてしまい、少し頼りない印象を与えてしまうことがあります。
-
黒目が外側に寄りすぎている(寄り目気味に見える): 逆に、フレームが小さすぎると顔が大きく見え、窮屈な印象になります。
理想は、レンズの横幅のちょうど中央、あるいはわずかに内側(数ミリ程度)に黒目が位置することです。これだけで、表情に驚くほどの「知性」と「落ち着き」が宿ります。試着の際は、鏡に近づいて黒目の位置をぜひチェックしてみてください。👀
PD(瞳孔間距離)てなに?|メガネの選び方とバランス
3.小顔効果の鍵。顔の面積と「眉の位置」のバランス
3つ目のポイントは、顔全体の面積に対してメガネが占める比率です。
よく言われる黄金比は、**「眉から顎までの長さの3分の1以内にフレームが収まること」**です。これより大きいとメガネが歩いているようなコミカルな印象になり、小さいと顔が間延びして見えてしまいます。
また、「眉毛とフレームの関係」も無視できません。
-
眉のラインとフレームの上部があっていること
-
フレームから少しだけ眉が覗いていること
この2点を守るだけで、メガネがお顔から浮かず、自然に馴染みます。最近流行の太いフレームを選ぶ際は、特にこの「面積のバランス」を意識すると、派手になりすぎず、お洒落な「小顔効果」を享受できますよ。🌸
4.感覚を超えた「論理」が、あなたの自信を形にする
ここまで、骨格、PD、面積という3つの論理的なアプローチをお伝えしてきました。
「メガネが似合わない」と思い込んでいる方の多くは、単に自分の顔の個性に合った「サイズ」や「配置」に出会っていないだけなのです。メガネは単なる視力矯正器具ではなく、あなたの表情をデザインする**「顔の一部」**です。
国産の高品質なメガネ、特に鯖江の職人が作るフレームは、こうした日本人の繊細な骨格やPDの傾向を徹底的に研究して作られています。だからこそ、理屈抜きに「しっくりくる」一本が見つかりやすいのです。
いかがでしたでしょうか。
まずはご自身の顔を鏡でじっくり観察し、「私の輪郭はどちらか?」「黒目の位置はどこか?」を確認することから始めてみてください。
もしよろしければ、あなたのお顔のタイプ(丸顔、面長など)や、なりたい印象(知的、優しいなど)を教えていただけますか?それに基づいた、具体的なフレーム選びの旅をさらに深掘りするお手伝いをさせていただきます。
またプライベートやお仕事になど、TPOにあわせた選択も大事な要素です。
そのことに関しても深堀してご提案させたいただきます!!