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【プロが回答】メガネでお風呂はNG?寿命を縮める3つの理由と対策|目黒区・学芸大学の眼鏡専門店LIVRA
東横線・学芸大学駅の眼鏡専門店「Livra(ライブラ)」代表、眼鏡士の田中です。
寒暖差のある季節や、一日の疲れを癒やすリラックスタイムに、お風呂や温泉は欠かせませんよね。
特に、目黒区や世田谷区エリアには素敵な銭湯やサウナ施設も多く、日々の楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。
そんな入浴の際、お客様から店頭で非常によくいただくご質問があります。
「メガネを掛けたままお風呂に入っても大丈夫ですか?」
「サウナでテレビを見たいから、メガネを持ち込みたいんだけど……」
見えない不安を解消したい、美しい景色をクリアに見たいというお気持ち、とてもよく分かります。
しかし、一級眼鏡士としての結論を申し上げますと、「普段使いのメガネでの入浴は、寿命を縮めるため絶対にNG」です。
一見丈夫そうに見えるメガネですが、実はお風呂場はメガネにとって「拷問部屋」のような過酷な環境なのです。
今回は、なぜお風呂がダメなのか、その理由をプロの視点で分かりやすく、そして「目黒区・学芸大学エリアでメガネの修理やメンテナンス」をお考えの皆様へ、大切な一本を守るための知識として解説させていただきます。
♨️ 1. レンズの悲鳴:熱による「ひび割れ(クラック)」の恐怖
まず、お風呂やサウナで最もダメージを受けるのが、皆様の視界を支える「レンズ」です。
現在、メガネレンズの主流はプラスチック素材ですが、実はプラスチックは60度以上の熱に非常に弱いという性質を持っています。
レンズは、基材(プラスチック)の上に、反射防止コートや撥水コートなど、何層もの薄い膜(コーティング)が重なってできています。ここで問題になるのが、素材ごとの「熱による膨張率」の違いです。
お風呂の熱気や熱湯、ドライヤーの熱などにさらされると、プラスチックの基材はグーッと膨らもうとします。
しかし、表面の硬いコーティングはプラスチックほど伸びることができません。
その結果、膨張に耐えきれなくなったコーティングが引き裂かれ、「熱クラック」と呼ばれる網目状の細かいひび割れが生じてしまうのです。
「レンズがなんとなく白っぽく見える」「光が乱反射してチラつく」
もし入浴後にこのような違和感を感じたら、それは汚れではなく、熱クラックによるダメージかもしれません。残念ながら、一度入ったクラックは修理で直すことができず、レンズ交換が必要になってしまいます。
🧴 2. コーティングの剥がれ:石鹸・シャンプーは「劇薬」?
2つ目のリスクは、浴室にある「洗剤類」です。
「顔を洗うついでに、メガネもボディソープで洗ってピカピカにしよう」
良かれと思ってやっているこの行動、実はメガネの寿命を一気に縮めています。
一般的なメガネレンズのコーティングは、「中性(水や薄めた中性洗剤)」であることを前提に作られています。
しかし、石鹸やボディソープは「アルカリ性」、一部のシャンプーや温泉成分は「酸性」であることが多く、これらの成分が付着すると化学反応を起こし、コーティングの膜を弱らせてしまいます。
これを繰り返すと、表面のコーティングがボロボロと剥がれ落ちる「コート剥げ」が発生します。
こうなると、汚れがつきやすくなるだけでなく、光の透過率が下がって見え方が悪くなり、眼精疲労の原因にもなりかねません。学芸大学の当店にクリーニングにお持ち込みいただくメガネの中でも、この「お風呂洗い」によるダメージを受けているケースは非常に多いのです。
🔩 3. フレームの腐食:見えない内部で進行する「サビ」と「固着」
「私は熱に強いフレームだから大丈夫」と思われている方も、油断は禁物です。
たとえフレーム本体がプラスチックやチタンであっても、レンズを留める小さなネジや、テンプル(つる)を折りたたむ丁番(ヒンジ)の内部には、加工しやすい別の金属合金が使われていることが大半です。
お風呂の高湿度、水道水に含まれるカルキ、そして温泉の硫黄成分などは、金属にとって大敵です。
微細な隙間に水分が入り込むと、内部でサビが進行します。放置すると「緑青(ろくしょう)」と呼ばれる緑色のサビが発生して肌を汚したり、ネジが内部で錆びついて完全に回らなくなったりします。
ネジが固着してしまうと、私たち眼鏡士でもメンテナンスやフィッティング(調整)、レンズ交換ができなくなってしまいます。
「最近、メガネの開閉が硬くなったな」と感じたら、それは内部でサビが進行しているサインかもしれません。
🛁 4. それでもお風呂で見たいなら:「お風呂用メガネ」とプロのメンテナンス
ここまで「お風呂NG」の理由をお話ししましたが、「それでも見えないと困る!」という切実なニーズがあることも理解しております。
そこで、眼鏡士としておすすめする対策は以下の2つです。
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「お風呂専用メガネ」を活用する:
最近では、熱に強く錆びないポリカーボネート製で、強力な防曇(くもり止め)加工が施された「お風呂・サウナ専用メガネ」が市販されています。これなら、気兼ねなくリラックスタイムを楽しめます。
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「引退したメガネ」を余生用にする:
度が変わったり傷がついたりして、メインで使わなくなった古いメガネをお風呂用にするのも一つの手です。ただし、金属部分が高温になって火傷をしないよう、十分にご注意ください。
最後に:学芸大学・Livra(ライブラ)で定期的なケアを
メガネは、皆様の生活の質(QOL)を支える大切な精密機器です。
「お風呂には入れない」。このたった一つの習慣を守るだけで、お気に入りのメガネの寿命は何年も延びます。
もし、「知らずにお風呂に入れてしまっていた」「レンズの状態が気になる」「ネジが固くて動かない」といったお悩みがありましたら、ぜひ一度、東横線・学芸大学駅徒歩圏内の「Livra(ライブラ)」までお気軽にご相談ください。
当店では、他店で断られたフレームの修理相談や、超音波洗浄機による徹底的なクリーニング、そして眼鏡士による精密なフィッティング調整を行っております。
クラックが入ってしまったレンズの交換も、最新の設計から最適なものをご提案いたします。
正しい知識と定期的なメンテナンスで、いつまでもクリアで快適な視界をお守りしましょう。
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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