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✨ 【眼鏡作製技能士が解説】眼鏡選びの重要指標「PD(瞳孔間距離)」とは?疲れにくさと美しさを両立する秘密
みなさま、こんにちは。 東京都目黒区、東横線「学芸大学駅」から徒歩3分の眼鏡・サングラス専門店「Livra(ライブラ)」代表の眼鏡士、田中です。
眼鏡を新調する際、視力(度数)と同じくらい大切なのに、意外と知られていない数値があります。それが「PD」です。
何度か眼鏡を作られた方は耳にしたことがあるかもしれませんが、多くの方にとっては「聞いたことはあるけれど、詳しくは知らない」という言葉ではないでしょうか。しかし、このPDこそが、眼鏡の「見え心地」と「見た目の美しさ」を左右する極めて重要な鍵を握っています。
今回は、一級眼鏡士の視点から、PDが眼鏡づくりにいかに重要か、そしてそれが皆さまの健康や印象にどう関わるのかを、画像を交えて詳しく解説いたします。
👁️ 1. 「PD(瞳孔間距離)」とは?眼鏡の設計図における最重要項目
まず、PDという言葉の正体からご説明しましょう。
PDとは「Pupillary Distance」の略称で、日本語では「瞳孔間距離」と呼びます。文字通り、右の黒目(瞳孔)の中心から、左の黒目の中心までの距離のことです。

上の画像にあるPDの項目を見ると「R(右)=30」「L(左)=32」とありますね。
これは、眼鏡を掛けた状態で、フレームの中心から右目の中心までが30mm、左目の中心までが32mmであることを示しており、この方の合計PDは62mmとなります。
ちなみに、眼科さんの処方箋では合計値(例:62mm)のみが記載されることが一般的です。私たち眼鏡士は、選ばれたフレームをお顔に乗せた状態を想定し、左右それぞれの数値をミリ単位で測定します。この緻密な計算が、快適な眼鏡づくりの第一歩となります。
🧠 2. PDがズレるとどうなる?「見え方」に及ぼす深刻な影響
では、なぜこの数値がそれほど重要なのでしょうか。 眼鏡レンズには「光学中心」という、度数の性能が100%発揮されるド真ん中の中心点があります。眼鏡づくりにおいて最も大切なのは、「レンズの光学中心を、皆さまのPD(黒目の中心)の真上に配置すること」です。
もしこのPDがズレてしまうと、以下のような問題が発生します。
- 視界のボヤけと歪み: レンズの中心から視線が外れると、光が不自然に屈折し、像がボヤけたり歪んだりします。
- 激しい眼精疲労: 左右の映像にズレが生じると、脳がそれを必死に補正しようとするため、30分も掛けていられないほどの疲れや違和感を引き起こします。
以前、他店で作られた眼鏡が「気持ち悪くて掛けていられない」と相談に来られたお客様は、左右合わせて4mmのPDのズレがありました。度数が強い方ほど、わずか1mm、2mmのズレが体調に大きな影響を及ぼします。その方は、度数は変えずPDを正しく合わせ直すだけで、長時間快適に過ごせるようになりました。
🎨 3. 見た目のバランスも変わる!フレーム選びとPDの黄金比
PDは、健康面だけでなく「見た目の美しさ」にも直結します。 下の比較画像をご覧いただくと、その差は一目瞭然です。


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上の画像: フレームの中心付近に瞳が位置しており、非常にバランスが良く見えます。
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下の画像: フレームに対して瞳の位置が内側に寄りすぎており、バランスが崩れて見えます。
眼鏡フレーム自体にも「フレームPD」という数値があります。

画像にある「47□22」という数字。
47はレンズの横幅、22はブリッジ(鼻幅)の距離です。これを足した「69mm」がこのフレームのPDとなります。
ご自身のPDと、フレームPDの数値を近づけることで、よりバランスの整った「似合う眼鏡」に近づくことができるのです。
📉 4. 強度近視の方こそ注目!「レンズを薄く仕上げる」ための知恵
最後にお伝えしたいのが、仕上がりの「厚み」についてです。 近視のレンズは、中心(光学中心)が最も薄く、外側に向かうほど厚くなる特性があります。



レンズの中心(光学中心)を皆さまのPDに合わせて配置するため、フレームが大きすぎたりPDがズレていたりすると、レンズの厚い部分が残ってしまいます。
つまり、ご自身のPDとフレームPDの誤差を少なく選ぶことで、高価な超薄型レンズを使わなくても、レンズを薄く、きれいに仕上げることが可能になるのです。
🤝 まとめ:目黒区・学芸大学で「本当に合う眼鏡」をお探しなら
以上をまとめますと、PDが正しく合っていない眼鏡には、以下のデメリットが生じます。
1.視界がボヤけて歪むため、疲れて掛けられない
2.見た目のバランスが悪くなる
3.レンズが厚く仕上がってしまう
これらの問題は、度数が強ければ強いほど顕著に現れます。 もし、新しい眼鏡に違和感がある、あるいは自分に本当に合う一本を選びたいという方は、ぜひ一度、学芸大学駅徒歩3分の眼鏡専門店「Livra(ライブラ)」へお立ち寄りください。
眼鏡作製技能士の確かな技術で、皆さまのPDを精密に測定し、健康で美しい眼鏡ライフをお手伝いさせていただきます。