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PD(瞳孔間距離)てなに?|メガネの選び方とバランス

みなさまこんにちは! 東京都目黒区学芸大学駅徒歩3分のメガネ、サングラス専門店 ライブラの田中です。   突然ですがみなさん”PD”という言葉はご存じでしょうか? 何度かメガネをつくられた方はご存じかもしれませんが、ほとんどの方は知らないか、知ってても深堀りしようとはしないのではないでしょうか。   ところがこの”PD”という言葉、メガネをつくるうえでとても重要なんです!! 大事なことなんでもう一度言います。 ”PD”はメガネをつくるうえでメチャクチャ重要です!!! もう一回言いたいんですけどしつこいんで止めときます。     では”PD”という言葉は何かといいますと「Pupillary Distance」という単語の略で、意味は「瞳孔間距離」です。 左右の黒目(瞳孔)と黒目の間の距離ですね。 上の画像のPDの項目を見ると R(右)=30 L(左)=32 とあります。 これはメガネを掛けた時の状態で、メガネフレームの中心から右目の中心までの距離が30㎜。 左目の中心までの距離が32㎜ですので、この方のPD(瞳孔間距離)は62㎜という事になります。   ちなみに眼科さんでもらうメガネの処方箋には左右で別々の距離を記載しているのは稀で、その理由はメガネフレームを掛けた状態でのPDを想定していないからです。  

PD(瞳孔間距離)にメガネレンズの中心を合せてつくる

ではこのPDの数字は何に使うかと言いますと、メガネレンズには光学中心という度数のド真ん中の中心点があるのですが、その中心点をPD(瞳孔間距離)の上に持ってくるのです。 つまり、メガネを掛けたときに黒目の中心にレンズの中心が来るようにしているのがPDになります。  

PDがズレるとどうなるか?

ではなぜPDという数字が重要かと申しますと、この数値がズレることでさまざまな問題を引き起こしてしまうからです。   ①視界がボヤけて歪むため疲れて掛けられない その一つに、左右の映像のずれが生じて脳うまく調整できないという事が挙げられます。 メガネレンズは光学中心を通して見ることで一番クリアな視界を得ることが可能です。 そしてその中心から少しずれてしまうだけで、ぼやけるだけではなく歪みも生じてしまいます。 結果として、このメガネをかけていると疲れやすい、よく見えないと感じてしまうことになります。   お客様からご相談を受けた話   最近でも他店でメガネを作られたというお客様が、「視界が歪んで気持ち悪くて30分も掛けられないので調べてほしい」と相談を受けました。 その方は度数が強かったのですが、見てみるとPD(瞳孔間距離)が左右であわせて4㎜程ずれていました。 4㎜というと大したことないと思うかもしれませんが、度数の強い方ほど1㎜、2㎜のずれが目に大きな影響を及ぼし、30分も掛けていられないという状態を引き起こしてしまします。   その方の場合、度数はそのままでPDだけしっかり合わせることで長時間かけることが可能になりました。   ②見た目のバランスが悪い これは単純な話で、メガネフレームを掛けた時のバランスが悪く見えてしまうという事です。 下の画像をご覧いただくとわかりやすいかと思います。 向かって左の画像の方がフレームの中心と黒目の中心が近くバランスが良いと言えます。 反対に、向かって右の画像は黒目の中心がフレームに対して狭く見え、目が寄ったように見えますのでバランスはよくありません。   これはどこのメガネ屋さんでも言われることだと思いますが、メガネフレームの中心とPDの数値を近く合わせることでバランスの良いメガネに近づける事ができるんです。   メガネフレームにもPDがあります   ではフレームの中心はどこで分かるのでしょうか? そのヒントが下の画像にあります。 47□22 という数値が見えるのはお分かりになりますでしょうか? この47というのはレンズの横幅サイズです。 そして22という数字は左右レンズの内側のブリッジと言われる距離になります。 この数値を足すことでフレームの中心のPDがわかります。 つまりこのフレームのPDは69という数値になります。 これをフレームPDと言います。 下の画像で見ると①のレンズ横幅と③のブリッジ幅を足した数値ですね。   PDとフレームPDはど真ん中に合わせる必要はありません。 近ければ近いほど様々なデメリットが解消され、メリットが生まれるのは間違いありませんが、そもそも人間の視野自体が外側の方が拡く、内側の方が狭いというのがあります。 その比率は、外側6:内側4ですので、メガネを掛けた時にフレームの中心に対し黒目の中心が内側に来るのは自然なことでして、もともと視野の比率を考慮してメガネフレームも作られているのです。   ③近視のレンズは厚く仕上がってしまう これはメガネの仕上がりに大きく関係してきますし、特に度数の強い方には大きく影響を与えてしまいます。 上の画像は近視の方のレンズになりますが、内側の薄くなっている個所と外側縁の厚くなっている個所が見えると思います。 この内側の一番薄くなっている個所が上で説明した、いわゆる光学中心で、レンズの中心になります。 単純にいうと外側が厚くなっていくのが近視のレンズですので、フレームが大きくなればなるほどレンズも厚くなり、見た目も不格好になっていきます。 そのため薄型レンズや超薄型レンズなどが出ており、レンズを薄くするために価格が高いレンズを付けることになるのですが、単純に考えると、フレームPDとご自身のPDの誤差を少なくすることで、わざわざ高いレンズを買わなくてもレンズが薄くなり、きれいに仕上げられるというメリットがあります。     まとめ 以上をまとめますとPDが大きくずれることで次のようなデメリットが生じます。 デメリット ①視界がボヤけて歪むため疲れて掛けられない ②見た目のバランスが悪い ③近視のレンズは厚く仕上がってしまう   以上のようなデメリットは度数が強ければ強いほど大きく影響してきます。 場合によっては体全体の不調にもつながってきますので注意が必要です。   ですが、メガネ使用のご本人様が気付くのは非常にまれですので、新しくメガネを新調した場合にはセカンドオピニオンとして近くの眼科さんに合っているか診てもらったりするのも一つかと思います。   みなさまのメガネライフの参考になれば幸いです。   LIVRA creators eyewear クリエーターズアイウェアライブラ
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