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【眼鏡作製技能士がおしえる】メガネを中性洗剤で洗うのは正解?ハンドソープがNGな理由と、おしゃれなフレームを長持ちさせる秘訣
みなさま、こんにちは。 東京都目黒区、東横線「学芸大学駅」から徒歩3分の場所にございます眼鏡専門店「Livra(ライブラ)」代表の田中です。
私は眼鏡作製技能士として、日々皆さまの「視界」と「おしゃれ」を支えるアイウェアのご提案をしています。
さて、みなさまは毎日使う大切なメガネをどのようにお手入れされていますか?
なぜなら、その良かれと思ってされている習慣が、あなたのお気に入りのおしゃれなメガネの寿命を劇的に縮めている可能性があるからです。
今回は、眼鏡作製技能士としての専門知識を交えながら、メガネの正しい洗い方と、特にこだわりの強い「アセテート」や「セルロイド」といったフレーム素材への影響について、詳しく紐解いていきたいと思います。
🧼 1. なぜハンドソープはダメなの?レンズコーティングを守る「中性」の重要性
まず、結論から申し上げます。メガネを洗う際に「ハンドソープ」や「石鹸」を使うのは絶対に避けてください。 正解は、皆さまの台所にある「食器用の中性洗剤」です。
なぜハンドソープがダメなのでしょうか。その理由は、レンズ表面に施されている極めて薄い「コーティング」にあります。 現代のメガネレンズには、反射防止、傷防止、撥水など、何層もの高度なコーティングが施されています。これらの膜は非常にデリケートで、「アルカリ性」や「酸性」の物質に弱いという性質を持っています。
一般的なハンドソープや石鹸の多くは「弱アルカリ性」です。これで洗ってしまうと、化学反応によってコーティングが徐々に溶け出し、やがてボロボロと剥がれ落ちてしまいます。一度剥がれたコーティングは修理ができず、レンズ交換をするしかありません。
一方、台所用の中性洗剤は、その名の通り「中性」ですので、コーティングに化学的なダメージを与えることなく、皮脂汚れやメイクの油分をスッキリと落としてくれます。
🧪 2. アセテートやセルロイドの輝きを保つために。素材特性から見るお手入れのコツ
おしゃれなメガネを愛用する方にとって、フレームの質感は非常に重要ですよね。特に「アセテート」や「セルロイド」といった天然由来のプラスチック素材は、その深い艶と美しい発色が魅力です。しかし、これらのおしゃれな素材ほど、お手入れには注意が必要です。
- アセテートの影響: 現在、世界中のファッション性の高いメガネで最も多く使われている素材です。植物繊維が原料ですが、汗や皮脂、そして「アルカリ性の洗剤」に長時間触れると、素材に含まれる成分が抜けてしまい、表面が白く濁る「白化現象」が起きやすくなります。
- セルロイドの影響: 非常に硬く、美しい光沢が特徴の伝統的な素材ですが、アセテートよりもさらにデリケートな側面があります。整髪料やアルカリ性成分が付着したまま放置すると、表面がガサガサになり、せっかくの高級感が失われてしまいます。
これらのフレームを中性洗剤で優しく洗うことは、単に汚れを落とすだけでなく、素材の「油分」を適切に保ち、長く「おしゃれ」な状態を維持するための大切なメンテナンスなのです。
🌡️ 3. 「お湯」は厳禁!眼鏡作製技能士が伝えたい、温度がメガネに与える致命的なダメージ
洗剤の種類と同じくらい大切なのが、「水の温度」です。 寒い時期などはお湯で洗いたくなるかもしれませんが、メガネにとってお湯は天敵です。
メガネレンズの基材(プラスチック)と表面のコーティングは、熱による膨張率が異なります。お湯(一般的に50度以上)をかけると、基材が膨らもうとするのに対し、コーティングが追いつけず、パキパキとひび割れてしまいます。これを「熱クラック」と呼びます。
お風呂にメガネを持ち込むのがNGなのも同じ理由です。 洗うときは必ず「常温の水」を使ってください。水で流しながら、薄めた中性洗剤で優しくなでる。これだけで、大切なメガネの透明感は劇的に維持されます。
📍 4. 学芸大学・目黒エリアで愛用メガネを長く楽しむために。Livraのプロメンテナンス活用術
ご自宅での正しいセルフケアに加えて、数ヶ月に一度はプロによるメンテナンスを受けることを強くおすすめします。
東横線沿線や目黒区周辺にお住まいの皆さま、お買い物ついでに学芸大学の「Livra(ライブラ)」にお立ち寄りになりませんか? 当店では、眼鏡作製技能士による以下のようなプロのケアを行っております。
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超音波洗浄: ネジの隙間など、手洗いでは届かない細部の汚れを完全に除去します。
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バフ研磨(磨き直し): 白くなってしまったアセテートやセルロイドのフレームを、専用の機械で新品のような艶に戻します(※素材の状態によります)。
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精密なフィッティング調整: 洗う際などにわずかに歪んでしまったフレームを、お顔に合わせてミリ単位で再調整します。
眼鏡作製技能士として私が思うのは、メガネは単なる視力補正の道具ではなく、「あなた自身の印象を形作る重要なアクセサリー」であるということです。清潔で輝いているメガネは、掛ける人の表情を明るくし、信頼感を高めてくれます。
🤝 最後に:正しいお手入れは、未来の自分への投資です
「中性洗剤で洗う」という小さなしきたりを守るだけで、お気に入りのメガネと過ごせる時間は格段に長くなります。 もし、今の自分のお手入れが合っているか不安になったり、フレームの艶がなくなってきたと感じたりしたら、ぜひお気軽に学芸大学のライブラへご相談ください。
私たちは、目黒区・世田谷区エリアの皆さまの「おしゃれな眼鏡ライフ」を全力でサポートいたします。 皆さまの大切な一本が、いつまでも美しく、快適な視界を届け続けてくれますように。
ご来店を心よりお待ちしております。